素敵な夜はあなたと・・・~君に恋していたい~【番外編完】
病院で検査を受けた後、私は暫く自宅で安静にするように言われた。
少々過労と心労がある為に自宅で構わないからと静養するように言われた。
元々新婚旅行へ出かけるつもりでいたので、優也は2週間の休暇を申請していた。だから、その2週間は自宅で二人だけの甘い生活を送ることにした。
昔懐かしい優也の手料理をまた食べられるとは思っていなかった私としてはちょっと嬉しい誤算だったかも?
優也は私の体調を気にしながら、どんな料理が体に良いのかとインターネットで調べながらいろんな料理を作ってくれた。
せっかく二人でゆっくり過ごせるからと思っていると、炊事が終われば洗濯をしたり掃除をすれば買い物へと出かける優也は忙しすぎ。
これじゃあ折角の新婚旅行代わりの自宅療養が無駄に終わりそう。
「優也、近所の温泉へ療養に行こう!」
「近くって?」
「近くの温泉よ、ほら、例の」
優也はかなり抵抗していたが私が無理矢理予約を取りつけて、あの時と同じ部屋での1週間を過ごすことにした。
優也はあまり良い思い出ではないからと嫌ったが、私はそれでも楽しかったよとあの日の旅行の続きをしたくて予約した。
洋室と和室の二間があり私達はベッドのある洋室で眠ることになるのだが、優也は洋室へ入るとかなり煙たそうな顔をしてベッドに座っていた。
「優也はあの頃お母さんに夢中だったもんね。」
「昔の話だろ?」
あの頃の話になるのがそんなに嫌だったのか始終不機嫌な顔をしていた。
「あの時、お母さん湯あたりしたんだっけ? 優也がここまで運んでくれたんだよね?」
「・・・・忘れた」
「それに私は急いで冷たいお水を買いに自販機まで走ったのよね。その間、お母さんと何かあったんでしょ?」
優也は顔をそむけると黙り込んでベッドの中へと入ってしまった。