結婚の約束をしよう
自分に自信を持つなんて、そんな事ホントに出来るようになるかわからないけど、確実に前を向いている事だけはわかる。

「はい、じゃぁ…伊藤さん。」

自分から手をあげたくせに、先生が私を当てなかった事にホッとした。

「…。」

私も、まだまだだな。

「やるじゃん結愛。」

隣で、陵がニィっと笑っていた。

「りょ、陵のおかげ…だよ。」

「そうか?」

さっきまであげていた右手がまだ緊張している私に気付くでもなく、陵はケロっとして言った。

「うん。ありがと…。」

陵はキョトンとした後で、もう一度笑った。

その笑顔は夏の陽射しみたいで、私には少し眩しく感じたんだ。


キーン…コーン……

「結愛、ホントにもう大丈夫なの?」

「うん、ありがと深月。部活行こ?」

放課後、心配する深月に笑顔で答える私。


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