結婚の約束をしよう
「あの、竹田さん…だよね。」

深月と教室を出ようとした時、出入り口のところで声をかけられた。

「そう…だけど。」

私、何かしたかな…。

「ちょっといいかな…。話したい事…あって。」

身に覚えのない来客に”?”マークが浮かぶ私だったけど、すぐにピンときて応じることにした。

「深月ごめん、すぐ行くから先に行ってて?」

「え?う、うん…。」

「後でね。」

不思議そうな表情の深月に手を振り、私たちは別れた。

ピンときたのは、声。

マラソン大会で、陵のことを探してた声と同じだったから。

もしかしたら、朝感じた視線もこの子たちかもしれない。

「来てくれる…?」

「…。」

私に声をかけた子ともう1人、その2人の後に、私は無言でついて行った。

渡り廊下を渡って、生徒が少なくなってきたところで立ち止まり、私に向き直る2人。

「あの、竹田さんって…。」

「え…?」


< 101 / 182 >

この作品をシェア

pagetop