結婚の約束をしよう
深月が嘘をついているようには見えないーーーでも、私の記憶と違いすぎる。

私の記憶が夢で見たそれなら、深月の言っている事が正しいことになる。

でも本当に夢だったのか、陵はまだ戻ってきていないのか…それを確かめなきゃ納得できない。

「深月、教室行こうっ!早く!」

「え⁈なに突然、トイレはいいの?」

「うん!今は出ないから。」

「じゃぁ何でトイレなんかに…。今日の結愛わけわかんないよ。」

今はーーー涙は出ないから…。

今日は終業式があるから読書の時間がなく、読書開始のチャイムで体育館に移動しなければいけないから、急ぐ必要があった。

教室に入り、窓際の自分の席に直行した。

「…浜島くん。」

「お?竹田じゃん、どした?」

私の隣ーーー陵の席には、浜島くんが座っていた。

「そこって、浜島くんの席…だよね?」

「はぁ?そんなの当たり前じゃん。」

私は、ゆっくりとカバンを机に置いた。

間違っているのは、私の記憶…?



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