結婚の約束をしよう
「じゃぁ……じゃぁ、陵の席は?」

おそるおそる口にした陵の名前に、深月と同じく?マークを浮かべる浜島くん。


「…陵?誰だよそいつ。」

その一言に、がく然とした。

やっぱり…私がおかしいの?

「誰って…浜島くん良くしゃべってたじゃん。」

「知るかよそんなの。」

「…。」

浜島くんも、陵のことを知らないーーーてか陵の席すら存在しない……夢だと認めざるを得ない状況が、とうとう来た瞬間だった。

「浜島くん、結愛朝からおかしな事ばっかり言うの。夢とごちゃ混ぜになってるみたいで(笑)。」

「…。」

深月が来て、浜島くんに言った言葉は、恐らく私のフォローのつもりなんだろう。

「あ…ごめんね。夢、だったみたい。」

浜島くんが怪訝そうな表情をしていたので、とりあえず謝っておいた。

「竹田さんが男子と話すなんて珍しいね。」

近くにいたクラスメイトの女子が、私に話しかけてきた。


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