結婚の約束をしよう
おとなしい性格で、目立つことを避けている私へ向けて、当然のコメントだった。

「確かに。竹田ってそんな風にしゃべるんだな。」

浜島くんが、感心したように言う。

キーン…コーン……

「竹田さんその方がいいよ!あ、予鈴鳴ったから行かなきゃね。またね!」

そう言ってクラスメイトの女子(伊藤さんだっけ?)は、他の子と教室を出て行った。

違うーーー。

「結愛、あたしたちも体育館行こ?コートなんて脱いで脱いで。」

深月に急かされ、私はコートを脱いだ。

違う……私は、こんな風に男子と話したり出来なかった。

でも、現に違和感なく話せている私に違和感を感じるのは、本当の私とは違うから。

私が変われたのは…やっぱり陵が戻ってきてから……。

私の中だけにある、陵の記憶ーーーみんなの記憶とどっちが本当か…訳わかんなくなってきた。

夢だと割り切るには、あまりにも不自然すぎてーーー。

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