結婚の約束をしよう
それに夢の中なら、寒い冬に陵が上着を着ていなかった事も説明がつく。

「…。」

夢の中では、きっと何でもアリだからーーー。


「ーーーでは、新しい年に、また元気な顔を見せてください。良いお年を。」

校長先生の長い話が終わり、やれやれといった空気が流れだす。

そのダラダラした雰囲気の中で解散、各々のクラスへ戻るよう指示が出た。

みんな、ゾロゾロダラダラとしゃべりながら歩くーーー私は人を探していた。

「長谷川さん!」

「え…⁈なに?なんなの⁈」

私は長谷川さんを見つけると、腕をぐいっと引っ張った。

「ちょっと、話したい事あって。来てくれる…?」

「…?えーと……。」

「あ、私となりのクラスの竹田結愛。」

変なの、夢では私が長谷川さんの事を知らなかったのに。

サラリと名乗ると、私はそのまま長谷川さんの腕を引っ張って歩いた。

こういうことが出来るようになったのも、私の中では陵のおかげなんだけどな……。

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