結婚の約束をしよう
「結愛、帰ろ?」

「ごめん深月、私急いで帰らなきゃいけなくて…!また連絡するよ。」

「わかった。でも結愛ホントに大丈夫?」

「なにが?」

深月は、今日の私の様子をおかしいと思っていて、それに対する”大丈夫?”なんだろう…それがわかるから、私はわざとキツめに言った。

「ううん、何でもない。明日の事もあるから、あたしも後でメールするね。」

「うん。じゃぁねっ。」

深月と別れると、私は急いで学校を後にした。

陵が帰ってきているかどうか……確かめる最後の手段ーーーそれは、陵の家に行くこと!

往生際が悪いかもしれないけど、みんなの言うことを信じていない訳じゃないけど、諦めきれなくて……私の中の記憶が間違っているんだと、まだ信じられなくて……。

お気に入りのピンク色の傘を差していても、気分は少しも上がることはなかった。

雨のせいで、昼間だというのに空はどんよりと暗く、寒さも手伝って、傘を持つ手がどんどん冷たくなっていった。


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