リアルな恋は落ち着かない
「ちょっと、興味がわきました」

「え・・・?」


(興味・・・?)


言葉の真意がわからなかった。

わからないけど、なぜか私はドキリとして、自然と足を止めていた。

ちょうどそこは、私の自宅マンションにさしかかる数歩手前の場所になる。

エントランスの明るい光が、私たちを夜の闇からぼんやり照らした。

「・・・橘内さん、明日か明後日、空いてますか」

「え?」

「土日、どっちかだけでも」

脈絡のない問いかけに、私は一瞬ポカンとしたけど、質問に答えなければと頭の中で予定帳のページを開いた。

「うん、どっちも予定はないけれど・・・」

ももさんとの約束がなければ、土日は基本、私は暇だ。

今週末はイベントもなく約束もしていなかったので、家でゲーム三昧の予定だった。


(予定といえば予定だけど・・・ある意味暇つぶしのようでもあって・・・)


だけど、こんなふうに答えたら、暇人だって、笑われたりとかするのだろうか。

言ってしまった後だけど、私はちょっと後悔した。

「・・・じゃあ、日曜日、どっか行きませんか」

予想に反し、五十嵐くんは、真面目な顔でそう言った。

私は言われた言葉に驚いて、息を大きくのみこんだ。
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