リアルな恋は落ち着かない
(そうなんだ・・・びっくりだな)
ちょっとドキドキしていると、部長はさらに話を続ける。
「・・・で、明日から撮影に来るメンバーは、なんと鈴島まりんちゃん」
「ええっ!」
みんながさらに驚いた。
鈴島まりんちゃんといえば、30人いるラブリボンの中でも、トップグループに入るメンバーだ。
(うわあ・・・生まりんちゃんに会えるんだ・・・)
テレビで見た印象は、ふわふわと長い髪の毛を揺らした、かわいらしい女の子。
目鼻立ちがはっきりしていて、お人形のような華奢な子だ。
(お兄ちゃんに言ったら、『オレも行く!』って、鼻息荒く会社についてきそうだな・・・)
お兄ちゃんの「推しメン」ではないけれど、彼にとってまりんちゃんは数番目に好きなメンバーだ。
兄には申し訳ないけれど、まりんちゃんの身の安全のため、そして会社のために言わないでおくことにした。
他の社員たちも、ざわざわざわざわ騒ぎ出す。
テレビで見るトップアイドルが、わが社に来て、そして一緒に仕事をするなんて。動揺しない方が無理だと思った。
「それで。そのコーナーというのは、仕事を体験しながらその内容を視聴者に紹介していく趣旨なんだ。
基本的には、ひとり担当を決めて、その社員について仕事を見ていてもらう感じ。それで、その仕事のレポートをまりんちゃんが度々入れるっていう。
仕事を実際に体験してもらうというよりか、今自分が何をしてるか、つねに説明しながら行動を共にする感じだね」
ちょっとドキドキしていると、部長はさらに話を続ける。
「・・・で、明日から撮影に来るメンバーは、なんと鈴島まりんちゃん」
「ええっ!」
みんながさらに驚いた。
鈴島まりんちゃんといえば、30人いるラブリボンの中でも、トップグループに入るメンバーだ。
(うわあ・・・生まりんちゃんに会えるんだ・・・)
テレビで見た印象は、ふわふわと長い髪の毛を揺らした、かわいらしい女の子。
目鼻立ちがはっきりしていて、お人形のような華奢な子だ。
(お兄ちゃんに言ったら、『オレも行く!』って、鼻息荒く会社についてきそうだな・・・)
お兄ちゃんの「推しメン」ではないけれど、彼にとってまりんちゃんは数番目に好きなメンバーだ。
兄には申し訳ないけれど、まりんちゃんの身の安全のため、そして会社のために言わないでおくことにした。
他の社員たちも、ざわざわざわざわ騒ぎ出す。
テレビで見るトップアイドルが、わが社に来て、そして一緒に仕事をするなんて。動揺しない方が無理だと思った。
「それで。そのコーナーというのは、仕事を体験しながらその内容を視聴者に紹介していく趣旨なんだ。
基本的には、ひとり担当を決めて、その社員について仕事を見ていてもらう感じ。それで、その仕事のレポートをまりんちゃんが度々入れるっていう。
仕事を実際に体験してもらうというよりか、今自分が何をしてるか、つねに説明しながら行動を共にする感じだね」