リアルな恋は落ち着かない
「・・・ああ、そういえば。宇佐美と花山さん、今週末どこかに出かけるらしいですよ」

「えっ!?そうなの?」

突然の情報に、私はとても驚いた。

「はい。鉄道博物館に行くんだとか。なんか、仲いいみたいです」

「そっかあ・・・」


(すごく、気が合っていたもんね)


飲み会の帰り道、電車が一緒だった二人。

私たちと別れた後、連絡先を交換したのだろうと思った。

「・・・で。よかったら、オレたちもどっか行きませんか。・・・て、もちろん、橘内さんの予定が入ってなければなんですけど」

「!」


(や、やった・・・!)


「うん。あの、暇です!」

なんのアピールかというくらい、暇を強調してしまった。

五十嵐くんがふっと笑った。

「じゃあ、また日曜日でもいいですか。土曜日は、撮影の予備に空けておくよう言われているので」

「うん」


(嬉しいな・・・)


告白の返事をするため、自分から誘わなくちゃと少し気負っていたけれど、彼から誘ってくれたのは、とても嬉しいことだった。

「そっか・・・でも、土曜日も仕事かもしれないんだ・・・。突然だし大変だね、テレビの仕事」

私が言うと、彼は「ああ」と言って、難しそうな顔をした。

「正直、めんどくさいというか。・・・憂鬱です」

不服を告げる五十嵐くん。

やっぱり気が進まないよう。
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