リアルな恋は落ち着かない
(なにやってるんだろう、私・・・)


仕事を終えて帰宅した私は、自室のベッドに転がりながら、今日の出来事をぐるぐると考えていた。

あれから、五十嵐くんとは一度も話をしなかった。

私がロボット開発部に戻ったときには、まりんちゃんはもういなかったけど、お互い仕事も残っていたし、なんとなく、もう話せる雰囲気じゃなかったからだ。


(あのとき、五十嵐くんは話があるって言ったのに・・・)


逃げるように、あの場から去ってしまった。

あれでよかったなんて思えるはずはないけれど、まりんちゃんの黒いオーラに、私は耐えられそうになかった。


(今から電話とか・・・すればいいのかもしれないけれど)


プライベートの連絡先は、メールアドレスも交換した。

けれど時間だってもう遅いし、なにより連絡をする勇気もなかった。


(・・・はあ・・・)


考えながら、ベッドの上を左右に転がる。

そして壁際を向いた瞬間に、隣の部屋からドンドンドン!という足踏みのような音が聞こえてきた。

「・・・」

瞬時に思考が切り替わる。

足踏みの原因は、もうわかっていることだった。

私はすぐさまベッドから起き上がり、隣の部屋をノックした。
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