リアルな恋は落ち着かない
照れたように、小さく笑うまりんちゃん。

周りからは、五十嵐くんをうらやむような声があがった。

「いいなあ・・・五十嵐」

「安心感、オレも与えたいなあ・・・」

そんな男性陣の呟きに、五十嵐くんは難しい顔で深いため息をつく。

「土日とも仕事ですよ。いいわけないじゃないですか」

「なんだと!まりんちゃんと一緒なら、土日つぶれたっていいじゃないか!!」

「そうだそうだ!いいなあ・・・」

みんなが嫉妬する声に、五十嵐くんは再びため息をつく。

そして、その光景を見ていた私と目が合うと、申し訳なさそうな顔をした。


(あ・・・そっか・・・。日曜日・・・)


彼の表情に、私ははっと気が付いた。

今日までがんばれば、日曜日にゆっくり話ができるって、そう思っていたけれど。

五十嵐くんが仕事になったら、デートは当然中止になるのだ。


(約束・・・ダメになっちゃうんだ・・・)


私はそのことを、落ち込まずにはいられなかった。











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