リアルな恋は落ち着かない
「!」


(・・・これ・・・!)


「わかります?五十嵐さんとのキスシーン、週刊誌に撮られちゃいました」


(うそ・・・)


渡された写真に写っていたのは、五十嵐くんとまりんちゃん。

まりんちゃんが彼の首元に腕を回し、夜の街を背景に、キスをしているところだった。


(なんで・・・)


他人の空似ではなさそうだった。

真横から撮られたアングル。

まりんちゃんの顔に隠れ、五十嵐くんの表情まではわからないけど、鼻筋のすっと通った横顔は、彼のものに違いなかった。

「・・・あ。やっぱり、ショック受けちゃいました?」

まりんちゃんがクスリと笑う。

私は返事もできなかった。

「私とキスしたら、やっぱり私の方がいいって、五十嵐さん言ってました。だけどあなたが諦めないから・・・。

やっぱり先輩相手には、「やだ」って言えないみたいですよ?ほら、彼、優しいから」

「・・・っ、うそ・・・」

「嘘じゃないですよお。やーだ、自信過剰〜」

「・・・だって、そんな・・・」


(金曜日には、好きって言ってくれたのに・・・)


「私に勝てると思ってるの?すごい思い上がりなんだけど」

「そういう意味じゃなくってっ・・・!」
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