リアルな恋は落ち着かない
「私と五十嵐さんを会わせないように、五十嵐さんを来れなくしたでしょ。橘内さんって、ほんと最悪」

「!?」


(そんなこと・・・!!)


「し、してません!というか、できないよそんなこと・・・!」

「え~、だって先輩でしょ?できるでしょ、そのくらい」

「そのくらいって・・・。出張をどうこうできる立場じゃないし、そんなことわざわざしない・・・!」

「えー、そうですかあ?橘内さんならやりかねなーい」


(な・・・!?)


「ちょっと!!」

そこで、美瑠久ちゃんが鼻息荒く一歩前に進み出た。

そして両手を腰に仁王立ちになり、まりんちゃんに意見する。

「黙って聞いてればずいぶん勝手なこと言っちゃって!あなたじゃあるまいし、橘内さんがそんなことするわけないでしょう!」

「きゃっ!相変わらず〜。このひとこわーい!」

そう言うと、まりんちゃんはチラッと後ろを振り返り、男性陣に助けを求めるように急に弱気な顔をする。

あまりにも素早い身の変わりよう。苛立たずにはいられない。

「まりん」

まりんちゃんの目線を受けて、男性陣のそばにいた中尾さんが、さっとこちらに駆け寄ってきた。 

そして不安そうな顔で言う。

「申し訳ありません、何かありましたか」
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