リアルな恋は落ち着かない
「は、ら、た、つ〜〜〜〜っ!!!」

彼女史上、最大級にプリプリしながら、座布団の上に胡坐をかいてドスン!と座った。

あともうちょっとで下着が見える格好で、私はちょっと焦ってしまう。

「ど、どうしたの?」

「もーーーー!!聞いてください!!まりんにトイレで会ったんですけど・・・『足、太ーいっ』って笑われたんです!!」

「え、ええっ!?」

「ま、まさか・・・!」

まりんちゃんなら言いかねない・・・い、いやでも・・・と私は戸惑うが、部長たちは私以上に戸惑っているようだった。

「ま、まりんちゃんが、そんなこと言わないんじゃないのかな」

「そ、そうだよ!ほら、『健康的でうらやましい』とか、そういう感じで言ったんじゃないの?」

必死に、何かの間違いだと思いたいらしい部長と係長。

けれど美瑠久ちゃんは「いえ!」と言って、怒りの態度を崩さない。

「鼻で笑ったんですよっ!鏡越しに指さして!!」

「ええっ!?い、いや、さすがに・・・聞き間違いでは・・・」

「違いますよっ!!も〜!!いつもいつもまりんの肩ばっかり持って・・・!!」

お酒のせいもあってだろうか、「うわーん!」と泣き出す美瑠久ちゃん。

部長と係長はぎょっとして、「そんなつもりは・・・」とオロオロ戸惑いだした。
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