リアルな恋は落ち着かない
「そうだよ。うらやましかっただけじゃないかな。気にしないで大丈夫だよ」

「・・・そうですか?」


(えええっ・・・!?)


美瑠久ちゃんとは真逆の主張。

美瑠久ちゃんが怒っているところを見かけ、先回りして味方を作っているのかもしれない。

「ちょ、ちょっとちょっと・・・!!」

同じく聞き耳を立てていたらしい美瑠久ちゃんも、これは聞き捨てならないようだった。

机にバン!と手を置いて、胡坐の姿勢から勢いよく立ち上がる。

今度こそ下着が見えそうになり、私は咄嗟に彼女のスカートの裾を整えた。

「私、そんなことひと言も言っていないけど!!」

「言ったじゃないですか・・・ひどい・・・」

「言ってないよ!そっちが私の足を太いって言って笑っただけでしょ!私は話したくないから、ひと言だって発してませんっ!!」

「ひ、ひどい・・・!話したくないって・・・」

言葉尻を捉えて、さらに涙を浮かべるまりんちゃん。

あともう少しで本当に泣き出しそうになり、周りの男性陣は必死に彼女を慰めていた。

「やっぱり、あそこのお二人怖いです・・・。橘内さんだって、いつも陰では私にきつくあたるんですよ・・・」


(!?)


「え、えっ!?」

「橘内さんが!?い、いやそんなこと・・・いや、でも前にもそんなようなこと言ってたっけ・・・?」

ザワザワと、みんな一斉に戸惑いだした。

さっきまでは、とても和やかな空気が流れていたのに、今はすっかり険悪ムードだ。
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