リアルな恋は落ち着かない
その言葉に、まりんちゃんは周りを見回す。

すると近くにいた男性陣も、まりんちゃんを困惑した表情で見つめ返した。

「ひ、ひどい、みんな!!五十嵐さんまで・・・!」

「ひどいって・・・。自分のしてきたことも、少しくらい省みろ」

怒気をはらんだ低い声。

その気迫に驚き、まりんちゃんはピタリとそのまま泣き止んだ。

「なに言った?橘内さんに」

「あ、あの・・・」

「何度も言うけど、オレは橘内さんが好きだから。これから先もキミを好きになることはないし、橘内さんを傷つけるやつは、女だろうと許さない」

「なっ・・・!」

「なによ・・・っ!」と捨て台詞をはいた彼女は、ばっとその場を立ち上がり、部屋の外に飛び出して、廊下を走り去って行く。

「あっ・・・!まりん・・・!!」

その後を、急いで追いかける中尾さん。

更にその後を、「こらまて〜!」と言いながら、ももさんと宇佐美くんが走って追いかけて行った。

「・・・」

「・・・」

部屋中が、なんともいえず静まり返る。

そんな中、こちらを見た五十嵐くんと、私はバチリと目があった。

ドキン、と大きく胸が鳴る。

彼はそのまま、近くに歩み寄ってくる。

美瑠久ちゃんは、「私おじゃまだ!」と言って、井崎さんの方へささっと場所を移動した。
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