リアルな恋は落ち着かない
「うん・・・」


(ドキドキ・・・)


「ほんとに、数日前の話ですけど。花山さんと井崎さんが、偶然知り合いになったらしくて」

「ももさんと・・・井崎さんが・・・」

突然の井崎さん登場に、私はポカンと聞き返す。

五十嵐くんが軽く笑った。

「今回の件は、井崎さんもかなり大きくからんでるんです」

「えっ!?」


(あの・・・井崎さんが!?)


メダカと亀の飼育が趣味な、マイペースで無口な先輩。

そんな彼女が、こんな破天荒な出来事に関わっているとは思えない。

「ああ見えて、井崎さん、橘内さんのことは結構気にかけてるんですよ」


(え?)


「私?」

「はい」


(井崎さんが?でも、まだ先の話が全然見えない・・・)


「それで、二人が知り合ったきっかけというのは・・・?」

「ああ、花山さんの会社の先輩が、井崎さんと同じ趣味でサークル仲間なんだそうです。

そのつながりで、一緒に飲みに行ったらしくて。そこで仲良くなったそうですよ」

「へえ・・・」


(そうなんだ・・・。確かに、マイワールドが濃い同士、二人は気が合いそうだけど・・・)


井崎さんがサークルに属しているということが、ちょっと意外で気になった。

「それは、なんのサークルなの?」

「ああ。亀好きが集まる、亀愛好会だそうです」

「か、亀!?」


(そ、そっか・・・井崎さんは、メダカと亀が大好きだから・・・)


ももさんの会社にも、同じ趣味の人がいたんだ。
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