リアルな恋は落ち着かない
からかう以外、「おもしろい」なんて普通は言ったりしないじゃないか。

悔しくて、恥ずかしくて、責めるような口調で聞いた。

「・・・それは」

言いながら、五十嵐くんは優しく笑って、私の頬に手を伸ばす。

そのあたたかな感触に、瞬時に胸が高鳴った。

「『おもしろいはかわいい』って、言いませんでしたっけ、オレ」

「えっ・・・」

驚くように目を開くと、五十嵐くんはまた笑った。

そして次の瞬間に、彼は私にキスをした。

「・・・!」

突然訪れた、痺れるような甘い感覚。

強い力で抱き寄せられて、重なった唇はすぐに深度を増していく。


こんな感覚、私は知らない。


絡まる舌が、口内を熱く溶かしていくようだった。

「・・・っあ・・・」

息をつく間もわからずに、けれど応えるように、何度もキスを重ねてく。

すぐに火照っていく身体。

クラクラと眩暈を起こしそうになり、彼の上衣をきゅっと握った。

「・・・」

わずかに唇を離し、彼が私を見下ろした。

甘く熱を帯びた目と、間近な距離で視線が絡まる。

ドキンと大きく胸を鳴らすと、さっきより深くて甘いキスの嵐が、すぐに私に落ちてきた。


(・・・あっ・・・)


真っ白になる意識の中。彼の手が、ニットの上から私の胸に触れていく。

初めて覚えた感覚に、瞬間瞬間何度も戸惑う。
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