リアルな恋は落ち着かない
潮風に吹かれながら、公園内をぐるりと回った。

足が疲れてきたところで、休憩しようと二人で話す。

近くの店はどこも満席。

どうしようかと思っていると、目に留まったカフェのテラス席が空いたので、そこに入ることにした。

チェーン展開する店舗。他の場所で何度か入ったことがある。

メニューをほとんど見ないまま、私はアイスコーヒーとお気に入りのミルクレープをセットで頼むことにした。

「はい。お待たせしました」

「ありがとう」

私が席で待っていると、五十嵐くんは二人分の注文をして、トレーで運んできてくれた。

「いただきます」、とあいさつをして、私は早速ごちそうになる。

やっぱりどこの店舗でも、このおいしさは変わらない。

「おいしいですか」

「うん。ここのミルクレープ好きなんだ」

「・・・そっか」

彼が笑う。

そしてそのまま、甘い目線で私を見つめる。

「・・・」


(なんか、食べにくい・・・)


「あ、あの。五十嵐くんはコーヒーだけで大丈夫なの?」

彼の視線がどうにもこうにも落ち着かなくて、話題を探して口にする。

目は、微妙に合わせられない。

「ああ、昼に相当食ったんで。甘いものは苦手だし」

「そ、そっか」


(そういえば、大きなとんかつ食べてたもんね・・・)
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