リアルな恋は落ち着かない
明るい茶色の髪の毛も、肩のあたりで今日もキレイに巻いている。

少女漫画にも見えるけど、雑誌に出てくる読者モデルのようにも思った。


(営業部の人たちが、誘いたくなるのもわかるよね)


美瑠久ちゃんは、私のようにコスプレでキャラを作ったわけでなく、ナチュラルにこういうキャラクターだ。

私も素直にかわいいと思うし、それを自覚して最大限の魅力にしている彼女が、とても眩しくて羨ましかった。

「もう。井崎さんはつれないです!橘内さん、今度誘ってくださいね」

「うん・・・そうだね。また、いつか」

美瑠久ちゃんのお誘いを、私は曖昧な返事で流してしまった。

「えーっ!いつかっていつですかあ」

美瑠久ちゃんはちょっと不服そうに再び頬を膨らましたけど、それ以外の言葉がちょうど私は見つからなかった。





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