リアルな恋は落ち着かない
「えっ・・・そんな」

「本当だよ。橘内さんはいるだけで華になるけど、俺はそういうんじゃなくて・・・キミがいるだけで、すごく安心できるんだ」

「え・・・?」


(えっと・・・なんだろう、なんか・・・話の展開が・・・)


頭もぐるぐると回ってきた。

トロンと閉じそうな瞳から、課長の甘い顔が見えた。

「橘内さんとは、もっと早く出会っていればよかったな」

甘いのに、課長は寂しそうな顔をする。

私は一生懸命意識を保って、課長の声を聞いていた。

「いや・・・キミがオレの理想だったなって。結婚は早まったかもしれないって、時々後悔するんだよ」

信じられないような言葉が、耳に届いた気がしたけれど。

私はそこから意識をなくして、テーブルに顔を突っ伏した。







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