リアルな恋は落ち着かない
スマホを開くと、ももさんからのLINEメッセージが届いていた。

送られてきたのは夜中の一時。
 
私は着信音にも全く気づかず、ぐーぐー眠っていたようだ。

表示ボタンを押して、内容を確認する。

『生きてるかー?連絡待つ!』

シンプルなメッセージとともに、電話をしているうさぎのLINEスタンプがあった。

私は早速、ももさんに電話をすることにした。

プルルルル・・・。

「おおっ!ゆりりん!元気か!?」

ももさんは、すぐに電話に出てくれた。

興奮気味の大きな声に、頭の中がちょっと響いた。

「ごめんね、ももさん。昨日、すごく迷惑かけたみたいで」

「よいよい。困ったときはお互いさまだ。しかしあれだ、五十嵐は大変だったぞ」

「え・・・?」


(五十嵐・・・?)


予期せぬ名前に、私はポカンとしてしまう。

「覚えてないのか」

「うん・・・。ごめん、ももさんが来てくれたこともよく覚えてなくて・・・。えっと・・・五十嵐くんって、五十嵐くん?」

「うむ。五十嵐は五十嵐だ。ゆりりんの後輩だって言ってたぞ。やたらとキレイな顔の男子だ。こう、背がすらーっと高くて」


(背が高くて、やたらと顔のキレイな男子・・・)


そんな五十嵐は、やっぱりあの五十嵐くんしか思いつかない。

私は混乱状態の頭で、さらにももさんに質問を続けた。
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