リアルな恋は落ち着かない
先へ進もう。

「それで・・・五十嵐くんに呼ばれて、ももさんが来てくれたの?」

「うむ。ゆりりんの一大事だからな。駆け付けたぞ。現場である伊勢佐木町に」

そして、ももさんは五十嵐くんと対面した。

ぐでんぐでんに酔った私を、ももさんのナビのもと、タクシーに乗せて二人で自宅まで運んでくれたのだそうだ。

「五十嵐はかっこよかったぞ。タクシーの乗り降りやら家のベッドに運ぶまで、彼はひとりでゆりりんをお姫様抱っこで運んでくれた」

「・・・えっ!」


(お、お姫様抱っこ・・・!?)


「五十嵐くんが!?」

「うむ。うっかり惚れそうになってしまった。あれはかっこよかったぞ!覚えていないなんてもったいない!!」

「そ、そう言われても・・・」


(本当に?あの五十嵐くんが・・・私を!?)


信じられない。

忘れるもなにも、そんな光景は想像さえも恐ろしい。


(でも、本当だとしたら、それってすごく大変なことだ・・・)


ももさんもだけれど、五十嵐くんには多大なる迷惑をかけてしまった。

しかも、お姫様抱っこまでしてもらっていたなんて、考えると恥ずかしくて顔から火が吹き出しそうになってしまった。
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