リアルな恋は落ち着かない
「五十嵐はいいやつだな。後輩とはいえ、偶然会ったゆりりんにあそこまでしてくれるとは」

「う、うん・・・」


(あんまり信じられないけど・・・)


「普通、ほっとくか持ち帰るかのだっちかだろう。なのにあの紳士的な振る舞い!まさに歴代戦隊レッドのようだったぞ!」

「そ、そっか・・・」

よくある戦隊もののヒーローは、主役が『レッド』で、そしてレッドはたいていかっこよくて紳士的。

ももさんは、五十嵐くんがまさに戦隊レッドだと、表現したいようだった。


(でも、ほっとくか持ち帰るって・・・い、いやいやいや!!そ、想像したらだめ、想像したらだめ・・・)


二次元の世界が好きな私は、妄想力が半端ない。

五十嵐くんに持ち帰られたことをうっかり想像してしまい、完全に顔から火が噴き出した。


(だめだ、どうしよう・・・。五十嵐くんを意識しちゃいそうな気がする・・・)


思い起こせば、ツインテールにセーラー服のコスプレ姿も見られている。

もう、どう考えたって普通に接することなんて私にはできそうにない。

「どうしよう、ももさん」

「ん?どうするって。きちんとお礼をしなければ。ああ!そうそう、今度飲みに行く約束をしておいたぞ」

「・・・えっ!?」


(それは一体どういう展開!?)
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