リアルな恋は落ち着かない
「ちょっ・・・、待って。それに、五十嵐くんは、そんなこと絶対に思ってないよ!」

「いや。絶対にゆりりんのことが好きだ。そうでないと、あんなに親切にはしないはずだ。絶対にゆりりんのことが好きなのだ」

「や・・・、そ、そういうこと言わないで・・・!そんなはずはなくても、なんかへんに意識しちゃうよ・・・!」

「いいではないか。絶対にそうだとしか思えない。意識するに値する」
 
「や、やめてー・・・」

これ以上、無駄に五十嵐くんを意識なんてしたくない。

それに、オジサマたちにはアイドル扱いされていても、五十嵐くんからはそんな扱いを一度も受けたことがない。


(お姫様抱っこは覚えていないし、必要に駆られてだろうし・・・)


それに、五十嵐くんはとてもかっこいい男子なのだ。

「いまは彼女がいないらしい」と、美瑠久ちゃんがいつだか話していたけれど、彼女がいないからといって、モテないなんて有り得ない。
 

(年上の・・・しかもあんなコスプレをしていた私を、相手にするとは思えないんだけど・・・)


私が一方的に意識して、『勘違い女』みたいに思われるのも耐え難い。


(でもだめだ・・・)


一回意識してしまったら、想いが彼に囚われる。
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