リアルな恋は落ち着かない
考えないようにすればするほど、五十嵐くんのことで頭がいっぱいになってしまった。

ぐるぐると頭を巡らせていると、ももさんは締めくくりのように落ち着いた声で私に言った。

「まあ、とにかく会社で会ったら礼は言うのだ。そして飲みの席で、再度ゆっくりお礼をしたらいいと思うぞ」

「・・・」


(なんかいろいろどうしよう・・・)


お詫びとお礼は、最小限で済ませたい。

けれどそんなことを口にしたなら、再びももさんに怒られてしまいそうだった。

「うん・・・。とりあえず、がんばる・・・」

「ん。がんばれ」

「ごめんね、ありがとう、ももさん」

「うむ。またな」

そうして私は、ももさんとの電話を終えた。






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