リアルな恋は落ち着かない
それからの私は、金曜日のこと、そして今後についてどうするかを家にこもってずっと考えていた。


(ほんとに、何があったんだろう・・・)


あれから私が、首をひねって考えたこと。

そもそも課長と飲んでいたはずなのに、なぜ、五十嵐くんが私を拾ってくれたかと。


(多分・・・多分だけど、課長はべろべろに酔った私の対処に困ってしまって、後輩である五十嵐くんを呼び出したんじゃないのかな)


あえてなぜ五十嵐くんだったのかは、考えてもわからないので保留にしておくことにする。

とにかく、そうして呼び出された五十嵐くんが私を託されたときというのは、課長も一緒だったはず。

それなのに、ももさんが行ったときにはすでに課長はいなかった。

五十嵐くんが課長の存在を明かさずに、ももさんに「偶然拾った」と説明をして済ませるなんて、言いにくい事実があるからだろうと、私は思い至ったのだ。


(きっと、課長は私に呆れて帰っちゃったんだ・・・)


憧れていた課長に、愛想をつかされてしまった。

そして後輩である五十嵐くんには、だらしないところを見せて、大変な迷惑をかけてしまった。


(もう、明日から出社拒否してしまいたい・・・)


できることなら、阿部課長にも、五十嵐くんにももう二度と会いたくない。


(そんなの無理なことだけど・・・)


課長に誘ってもらって、私はやはり浮かれていたんだ。
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