リアルな恋は落ち着かない
エレベーターに乗り、ロボット開発部のある5階で降りると、ちょうど、廊下を歩いていた阿部課長とバッタリ遭遇してしまった。
「あっ・・・」
「あ・・・」
二人して、思わずピタリと立ち止まる。
気まずい沈黙。
どうしようかと焦っていると、課長がすまなそうな顔をして、私に向けて口を開いた。
「あ・・・金曜日はごめんね。あんなに酔わせるつもりはなかったんだけど。・・・大丈夫だったかな」
慎重に、窺うような口調だった。
私も課長の気持ちを探るように、言葉を選んで声を発した。
「はい・・・あんまり覚えてないんですけど・・・。すごく酔っ払ってしまったみたいで。すみません・・・」
「いや・・・。あ・・・その、ちゃんと、家に帰れたかな」
「はい。母に聞いたら、五十嵐くんが私の友達を呼んでくれて、一緒に家に連れて帰ってくれたそうです」
さらりと答えてしまったけれど、課長を責める口調になっていなかったかと、言った後でドキドキとした。
課長は、「そうか」と言ってチラリと私のことを見た。
「えっと・・・五十嵐は、なんか言ってた?」
「いえ・・・。私はずっと寝たままで、五十嵐くんとは話せてなくて・・・。友達のことは、寝ぼけながら私が自分で呼んだらしくて・・・。
その友達も、詳しいことは五十嵐くんから聞いていないみたいです。
ただ、酔っ払った私と偶然会って、家わからないから教えてほしいって、それだけ言われて来てくれたみたいです」
「そうか・・・」
阿部課長は、私の話に耳を傾けた後、「実は」と申し訳なさげに話を始めた。
「あっ・・・」
「あ・・・」
二人して、思わずピタリと立ち止まる。
気まずい沈黙。
どうしようかと焦っていると、課長がすまなそうな顔をして、私に向けて口を開いた。
「あ・・・金曜日はごめんね。あんなに酔わせるつもりはなかったんだけど。・・・大丈夫だったかな」
慎重に、窺うような口調だった。
私も課長の気持ちを探るように、言葉を選んで声を発した。
「はい・・・あんまり覚えてないんですけど・・・。すごく酔っ払ってしまったみたいで。すみません・・・」
「いや・・・。あ・・・その、ちゃんと、家に帰れたかな」
「はい。母に聞いたら、五十嵐くんが私の友達を呼んでくれて、一緒に家に連れて帰ってくれたそうです」
さらりと答えてしまったけれど、課長を責める口調になっていなかったかと、言った後でドキドキとした。
課長は、「そうか」と言ってチラリと私のことを見た。
「えっと・・・五十嵐は、なんか言ってた?」
「いえ・・・。私はずっと寝たままで、五十嵐くんとは話せてなくて・・・。友達のことは、寝ぼけながら私が自分で呼んだらしくて・・・。
その友達も、詳しいことは五十嵐くんから聞いていないみたいです。
ただ、酔っ払った私と偶然会って、家わからないから教えてほしいって、それだけ言われて来てくれたみたいです」
「そうか・・・」
阿部課長は、私の話に耳を傾けた後、「実は」と申し訳なさげに話を始めた。