見えちゃうけど、好きでいて
京香は、季衣を立たせ、男の隣に座らせた。

四人が席につくと、食事が運ばれてきた。

「わぁすごい、おいしそう。ね。季衣」

嬉しそうにテーブルの上の食事に目をやる京香。

「それじゃあ、四人の素敵な出会いに乾杯しますか」

もう一人の男が立ち上がり、京香にシャンパングラスを向けた。

京香も立ち上がり、グラスを男に向けた。

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