見えちゃうけど、好きでいて
京香と乾杯した男は、座っている、季衣ともう一人の男に視線をやった。

「な、なんか気まずいんですけど……」

と言いながらも、愛想笑いをしながら「そ、れじゃあ、自己紹介、しましょうか?!ねぇ?!」と京香に助けを求めた。

京香は、男の熱い視線に負け「じ、じゃあ、私から……」と言って、服を整えると「RK化粧品、社長の服部京香と言います」と笑顔を見せた。

「し、社長……」

男は、驚き椅子に座り込んだ。

「え、っとぉ、次はあなた」

座り込んだ男に、話を振った。

< 74 / 86 >

この作品をシェア

pagetop