見えちゃうけど、好きでいて
「なんか、気まずくさせちゃってごめん……」

季衣が京香に向かってつぶやいた。

「いいのいいの。おいしい食事ができればそれだけでいいわ。今回は収穫ゼロってことで」

あまり気にしていない様子の京香。

「でもびっくりした。専務と知り合いだったんだね」

「知り合いって言うか……ただの通りすがりで、助けてもらったって言うか……」

「ま、どっちにしても、わたしあんな俺様専務はパァス」

「じゃあ、従兄の人?」

「慎平さん?いい人そうだけど、ちょっとおしゃべりな人だよね」
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