見えちゃうけど、好きでいて
「あ、もうデザート食べてる」

慎平は、京香の手にあるデザートを見ながら嬉しそうに言った。

「おいしいですよ」

京香はデザートを掲げながらスプーンを口に入れた。

季衣は、背後にいるウエイターのことが気になって仕方なかった。

「ねぇ……ヘッドホンしたい……」

季衣のぼやきに、京香は目を細めながら首を振った。

「だって、後ろに……」

「後ろがどうかしたのか?」

季衣の後ろに立っていた正宗が、声をかけた。

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