暗闇の中で
「なんか……寒くなってきた」
……体を震わせるひなたを横目で見る。
ひなたは今日に限って、薄着のカーディガンしか着ていない。
俺は小さく溜息をはくと、脱いだ学ランをひなたの小さな背中に被せた。
「…っ。ダメだよ。学ランないと寒いでしょ」
「女が体を冷やすとダメだろ?」
ありがと…と頬を赤らめて言うひなた。
ありがと、なんて、感謝されたくない。
ひなたに学ランを貸したのは、薄着のひなたを見たら危ないから…
俺の限界の気持ちを
ひなたは気付いてるか?
