あなたとホワイトウェディングを夢みて
「本当にこの結婚受けて大丈夫なの? そんなんじゃ相手の人に失礼よ」
「……だよね」
連日、怠惰な生活を送っている原因として、世に言うマリッジブルーではなく、郁未に騙されたことで失意のどん底にいる為だ。
自棄っぱちな状況で結婚しても相手の人に失礼と承知する留美だが、父親が乗り気な結婚なだけに、中止にできる状態ではないと自分でも感じ取っている。
「ねぇ、留美。相手の方と会ってみたら?」
「……え?」
「直接話をすれば、少しは結婚に夢を持てると思うわ」
母の言葉に一理あるが、郁未意外の男性と顔合わせする心の準備はできていない。
それに、もし、逆に結婚に絶望を感じてしまったら、それを考えると怖くて気持ちが乗らない。
「とっても素敵な人よ。あなたも気に入るわ。だって、お母さんが結婚したいって思ったくらいだもの」
まるで少女のように頬を赤らめて言う母親。教育者の妻らしからぬ面食いな母好みならば、きっとモデル張りの容姿をしたイケメンなのだろうと想像できた。
だが、イケメンが誠実な人間かと問われると郁未の顔が浮かび上がり、その答えに戸惑う。
「そんな人なら結婚相手が山のようにいるんじゃないの?」
「あら、だからじゃないの。外見や親の資産に目が眩んだ玉の輿狙いの女を避ける為に見合い結婚は必要なのよ。親同士が親友なんてこんなに安心できる縁談はないでしょ?」
確かに母のセリフには頷くものがある。
郁未の父親である社長も、息子がお金目当ての女に騙されないように縁談を組んだのだろう。だったら、親が決めた婚約者との結婚も当然かと納得せざるを得ない。
「お父さんの親友は我が家とは比べものにならないくらいお金持ちだけど、でも、大丈夫よ。お父さんの親友だし、留美を小さな頃から知ってるし、あなたをとても気に入ってくださっているのだから」
「……会ったことあるの?」
「ええ、あなたが子供の頃はよく一緒に遊んで貰っていたのよ。覚えていない?」
初めて聞かされる話だった。
「……だよね」
連日、怠惰な生活を送っている原因として、世に言うマリッジブルーではなく、郁未に騙されたことで失意のどん底にいる為だ。
自棄っぱちな状況で結婚しても相手の人に失礼と承知する留美だが、父親が乗り気な結婚なだけに、中止にできる状態ではないと自分でも感じ取っている。
「ねぇ、留美。相手の方と会ってみたら?」
「……え?」
「直接話をすれば、少しは結婚に夢を持てると思うわ」
母の言葉に一理あるが、郁未意外の男性と顔合わせする心の準備はできていない。
それに、もし、逆に結婚に絶望を感じてしまったら、それを考えると怖くて気持ちが乗らない。
「とっても素敵な人よ。あなたも気に入るわ。だって、お母さんが結婚したいって思ったくらいだもの」
まるで少女のように頬を赤らめて言う母親。教育者の妻らしからぬ面食いな母好みならば、きっとモデル張りの容姿をしたイケメンなのだろうと想像できた。
だが、イケメンが誠実な人間かと問われると郁未の顔が浮かび上がり、その答えに戸惑う。
「そんな人なら結婚相手が山のようにいるんじゃないの?」
「あら、だからじゃないの。外見や親の資産に目が眩んだ玉の輿狙いの女を避ける為に見合い結婚は必要なのよ。親同士が親友なんてこんなに安心できる縁談はないでしょ?」
確かに母のセリフには頷くものがある。
郁未の父親である社長も、息子がお金目当ての女に騙されないように縁談を組んだのだろう。だったら、親が決めた婚約者との結婚も当然かと納得せざるを得ない。
「お父さんの親友は我が家とは比べものにならないくらいお金持ちだけど、でも、大丈夫よ。お父さんの親友だし、留美を小さな頃から知ってるし、あなたをとても気に入ってくださっているのだから」
「……会ったことあるの?」
「ええ、あなたが子供の頃はよく一緒に遊んで貰っていたのよ。覚えていない?」
初めて聞かされる話だった。