狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
シ___ン。

サアッ…
冷たい風が身体を通り抜けていった。

い…ない。

バッと玄関を見ると、靴がなくなっている。

そ、そんなぁ、
本当に…本当に帰っちゃったんだ。

私は膝から崩れおち、ラグに両手を突いて伏した。

つい恨み言が口をつく。

「うえぇ…ヒドイよカチョー。
せめて一声かけてから帰っでもいいじゃないですかぁ」

私ったら、すっかり舞い上がっちゃって。

だって、てっきりアナタも同じ気持ちでいると…思ってたんだもの。

「…カチョーのバカぁ。
今夜はずっと…一緒に居られるって…
前みたいに抱っこして寝て、キスももっと…したかったし…それから先だっ…」




「へ~え。
なら俺、君のキタイに添えるかな?」


……ん?
バッと後ろを振り返ると、懸命に笑いを堪える彼がいた。


「や、やだ。さっきの…聞いて?」
「うん。ばっちり」

キッパリ言い切る。
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