狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
「あ!でも…」
「うごっ」

急に顔を上げた私の頭が顎にぶつかった。

「うち、男性用のパジャマとかパンツ、ないんですよね…」 

彼は着てきたシャツを身につけたまま。
家には、ミニマムサイズの女の子用の服しかないし…

真剣に悩む私に、彼は涙目になりながらも苦笑した。

「ハハハ…そんなものがあったら逆にビックリだよ。
いいさ、どうせすぐに脱ぐんだから」

トロリと流す眼差しには、艶めいた光が宿っている。

「え……」
ヌグって…

「嬉しいな。俺の為に、オシャレしてきてくれたワケか」

頬の輪郭をなぞりつつ、軽く顎を持ち上げる。

すると忽ち、耳のあたりが火照りだした。

「しっかり着込んで。脱がせる楽しみも用意してくれたと」

クスクスと笑う。

「そ、そんなんじゃ…」

チュっと額に口づけた蕩けるような微笑みは、間違うことなき王子サマ。

すっかり魅了されてしまった私は
もう彼のペースに抗えない。

ポーッと惚けてしまった私の前に
彼はふざけて跪き、
片手を取って甲に軽く口づけた。

「望みのままに。お姫様?」


なんか、
してやられた気がする……
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