狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
私の部屋の小さなベッドから見えるモノ。

左側、
壁際に写真をたくさん貼り付けたボード。

右側、
すぐ脇のサイドボードに、ファンシーグッズと美顔ローラー、友人のくれたお土産に、5コに増えた目覚まし時計。


いつもと変わらない風景___

じゃない。


本日のベスト・オブ 
“有り得ない風景”
私の真上、大神カチョー。 

今彼が、片手に軽々と抱き上げた私を、そっとベッドに下ろしたところだ。

手慣れた様子で明かりを真っ暗に落とすと、薄い壁への配慮なのかテレビをつけて音量を上げる。


いよいよ……だ。 

私はうっとりと彼を見つめ___

られない。

「む、無理ですムリムリやっぱムリ!
今更カチョーと……なんて
私ゼッタイ噴いちゃうから‼」

彼を見上げて訴えると、ニッと不敵に微笑んだ。

「バカ言うな。
この俺が噴き出すスキなんて与えるワケがないだろう。
ついでにハナヂも噴射させないからな」

「で、でもね?……ふぎゃっ」

言うやいなや、口づける。

「…んん…」
やっと慣れてきた長いキスを
夢中で受け止めているうちに。
言われたとおり、私はすぐに何も考えられなくなった……

確かに。
噴き出す余裕はなさそうだ。


何せキスをしてるうちに、互いの着衣は全て取り払われている。
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