狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
心が決まって怯えが去ると、不思議と身体の痛みは消えた。

見上げた彼の、濡れた髪から時折滴り落ちる汗が冷たい。
時折眉をしかめながら、苦しそうな呻きとともに息を吐く。

「苦しいの?……オオカミ…さん」
心配になって訊ねると、彼は泣きそうな顔で笑った。

「そうじゃないから、困ってる」
身を重ね合ったたまま、彼は私を強く抱き締めた。


…オナカの奧がギュウッと熱い。これは貴方の直の熱。
鈍い痛みと圧迫は私と貴方との繋がりの証。

朦朧とした意識の中で、心地よく波にたゆたうように、ゆらゆらと揺さぶらされながら___

長い長い時間をかけて

夜の果てに

私達は固く結ばれた。
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