狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-
「ハハハ…でもサスガは僕の姪。
もう向こうにボーイフレンドが大勢いるなんて…
高校生の頃のイメージしかなかったから。
それがまさかこんな、ネエ?」

そう言いながら見せてくれた写メールは、すっかり極彩色に様変わりした櫻子お嬢様が、ハリウッド・スター並みのナイスガイ3名に囲まれて、ペロリと舌を出す画像。
その下に、こんなメッセージがついていた。

『愛するオジサマへ
この度は素晴らしいお席を設えて頂き、まことに恐悦に存じます。 

しかしながら櫻子は、
日本のオトコなんて金輪際、
お断りなのでごさいます。 

悪しからず、ごめんあそばせ
see you‼』

外洋のナイスガイと比較されて、
かなりプライドを刺激されたものの。

「い、いえ。お気になさらず。場所を間違えたのかなぁと…思った程度で。
ハハハハハ…」

これ幸いと笑って誤魔化し、
思いきり恩を売り付けた彼は、内心ほくそえんだという…

「ありがと。さすがはアキちゃん、心広いね~」

ニコニコと笑顔を貼り付けた副社長に、彼は抜け目なく尋ねた。

「で、その…人事の方ですが…」

「え?ああモチロン、北九州よ?
先々週の役員会で決まってるからね~。
そうそう、大神君。
僕が君を推したんだ。


必ず結果は…出してもらうよ?」

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