HANABI
「なんじゃ、こりゃぁ。」
なんて、全く想像とは違う粟生の態度。
ってか、いつもこんな感じなんだけど。
はあ~ぁ。
「お前、馬鹿にしてるんか?」
「…してない。」
ぷぅとほっぺを膨らますと
「そがぁな事しても可愛くないけぇね。」
と、相変わらず冷たい粟生。
別に可愛く思われたくてした訳じゃないもん!!
ってのは、頑張って言わずに耐えた。
「ホンマに真剣に考えてるんか?」
「うん。本当の事書いたよ。」
「アホか。こがぁなん、進路とは違うじゃろうが!」
バン!、と粟生が叩いたのは
あたしの進路希望用紙。
「お前の脳ミソどうなっとるん?」
見てみたいのー、と呆れた様子で粟生の溜め息が用紙を揺らした。
――粟生の彼女。
欲を言うなら、お嫁さん!
そんなに怒る事?
本当の事書いたのにぃ!!