HANABI
だけど、ちゃんと
ケジメつけなきゃ。
粟生の、いい生徒になる為に。
粟生を、『先生』に変える為に。
卒業まで、あと少し
耐えられるよね?
「い、今の…里佳さん?」
不覚にも、声が震えてしまった。
そんなあたしの問いかけに
「なんで、そがぁな事聞きに来たんか?」
困ったように頭を掻く粟生。
「そんな事、じゃないもん…。」
あたしにとっては
“そんな事”で片づけられない。
あたし、粟生の事好きなんだよ?
知ってるくせに、はぐらかさないでよ。
粟生も、ちょっとは
あたしに向き合ってよ。