恋する任務は美しい〜メガネ上司の狼さんと訳あり隠密行動〜
初日が初日だっただけに今日はどんなことになるやらと思いつつ、職場へ着くとすでに藍華さんは座っている。
相変わらず高級そうなピンク色のスーツを着て、きれいにセットされた髪の毛を指でもてあそんでいた。
「これお願いできないかな?」
優しい口調で大上部長は藍華さんに近づいて資料を渡していた。
わたしが隣にいるのに大上部長はわたしの視線に気づいているはずなのに、見ていない振りをしている。
「ええ。聡のためですもの。喜んで引き受けるわ」
と、黄色い声を上げながら、大上部長から資料をもらっている。
そんなにたくさんの資料をもらって大丈夫なのだろうか。
「藍華さん、手伝いましょうか?」
「いいわ。あたしがやるから」
といって姿勢をピンとさせ、資料とにらめっこしている。
会議に使う資料も含まれているんじゃないかなと考えてしまったけれど、藍華さんがやるっていうからいいのかな。
そうたかをくくっていたのがバカだったのかもしれない。
大上部長は午後から会議や研修のため、席をはずした。
もちろんあおいさん含め、他のメンバーもそれぞれの持ち場へいっていて、この部屋にいるのはわたしと藍華さんだけだった。
定時になったとたん、突然席を立ち、気もそぞろに高級なカバンを右手に携えている。
「あなたできそうよね? これよろしく」
と、大上部長から手渡されていた大量の資料をわたしの席に置く。
「あの。藍華さん」
「なに?」
わたしの強めの言葉に、早乙女さんはきょとんとした顔を浮かべる。
「これ、部長から頼まれたんですよね? やったほうがいいと思うんですけど」
「できる人間がやったほうが効率的にいいんじゃないかって」
「じゃあ、藍華さんはなにができるっていうんですか?」
「あたし? そうね。部長のお世話係かしら」
そういうと、藍華さんは小首を傾げながら、くすくすと笑う。
「あたし、これから父とデートなの。それに会社の重役さんも来るみたいだから、待たせちゃいけないでしょ。それじゃ、よろしくね」
と、そそくさと部屋を後にした。
こんなに残して帰るなんて。
やっぱり会議に必要な資料も残している。
しぶしぶ資料片手に書類をまとめることにした。
相変わらず高級そうなピンク色のスーツを着て、きれいにセットされた髪の毛を指でもてあそんでいた。
「これお願いできないかな?」
優しい口調で大上部長は藍華さんに近づいて資料を渡していた。
わたしが隣にいるのに大上部長はわたしの視線に気づいているはずなのに、見ていない振りをしている。
「ええ。聡のためですもの。喜んで引き受けるわ」
と、黄色い声を上げながら、大上部長から資料をもらっている。
そんなにたくさんの資料をもらって大丈夫なのだろうか。
「藍華さん、手伝いましょうか?」
「いいわ。あたしがやるから」
といって姿勢をピンとさせ、資料とにらめっこしている。
会議に使う資料も含まれているんじゃないかなと考えてしまったけれど、藍華さんがやるっていうからいいのかな。
そうたかをくくっていたのがバカだったのかもしれない。
大上部長は午後から会議や研修のため、席をはずした。
もちろんあおいさん含め、他のメンバーもそれぞれの持ち場へいっていて、この部屋にいるのはわたしと藍華さんだけだった。
定時になったとたん、突然席を立ち、気もそぞろに高級なカバンを右手に携えている。
「あなたできそうよね? これよろしく」
と、大上部長から手渡されていた大量の資料をわたしの席に置く。
「あの。藍華さん」
「なに?」
わたしの強めの言葉に、早乙女さんはきょとんとした顔を浮かべる。
「これ、部長から頼まれたんですよね? やったほうがいいと思うんですけど」
「できる人間がやったほうが効率的にいいんじゃないかって」
「じゃあ、藍華さんはなにができるっていうんですか?」
「あたし? そうね。部長のお世話係かしら」
そういうと、藍華さんは小首を傾げながら、くすくすと笑う。
「あたし、これから父とデートなの。それに会社の重役さんも来るみたいだから、待たせちゃいけないでしょ。それじゃ、よろしくね」
と、そそくさと部屋を後にした。
こんなに残して帰るなんて。
やっぱり会議に必要な資料も残している。
しぶしぶ資料片手に書類をまとめることにした。