恋する任務は美しい〜メガネ上司の狼さんと訳あり隠密行動〜
藍華さんとの間を埋められるものなんてないんだな、と諦めた。
とにかく任務である社員教育を徹底させないと。
これ以上、お嬢様の好きにさせるわけにはいかない。
藍華さんが仕事を切り上げ、帰ろうとしていたときだった。
精一杯の力をこめて、早乙女さんに話しかける。
「藍華さん、わたしのいうことを聞いて仕事をやってください」
「あら、先輩風吹かせようとしてるんですか」
新発売されたばかりのブランドバッグをぶらぶらと左手に見せびらかすように持ちながら、すました顔をしながらわたしをじっとみている。
「そうじゃなくてあなたのためです」
「あたし? どうして? 仕事のできる人間を中心にやっていけば円滑にはかどるじゃない」
「藍華さんもこの課の社員なんですから、少しは……」
それはそうなんだけど、一応会社のなかなんだから、もう少し協調性をもってくれませんかね、といいたかった。
と、続けたかったのに、藍華さんは思い立ったかのようにパチンと胸の前で自分の両手を叩く。
「あ、そうだ。これ頼まれてたんだ、聡から」
と、自身の机の引き出しから資料が入ったクリアファイルを投げるように渡された。
「えっ」
「提出するの忘れちゃったのよ。代わりに出してくれません?」
「どうしてわたしが」
「これもかわいい後輩の面倒をみる優しい先輩にむけて話してるのに」
「……わかりました」
「あら、物分かりのいい先輩。あおいさんから大上部長が会議で戻りが19時すぎてから戻られるって話をききました」
「は、はい……」
「それはお先に失礼しますね。椎名萌香先輩」
先輩を嫌味ったらしく強調させながら、藍華さんは部屋をあとにした。
あおいさんからは大上部長の行動なんて聞いてなかったのにどうしてなんだろう。
とにかく任務である社員教育を徹底させないと。
これ以上、お嬢様の好きにさせるわけにはいかない。
藍華さんが仕事を切り上げ、帰ろうとしていたときだった。
精一杯の力をこめて、早乙女さんに話しかける。
「藍華さん、わたしのいうことを聞いて仕事をやってください」
「あら、先輩風吹かせようとしてるんですか」
新発売されたばかりのブランドバッグをぶらぶらと左手に見せびらかすように持ちながら、すました顔をしながらわたしをじっとみている。
「そうじゃなくてあなたのためです」
「あたし? どうして? 仕事のできる人間を中心にやっていけば円滑にはかどるじゃない」
「藍華さんもこの課の社員なんですから、少しは……」
それはそうなんだけど、一応会社のなかなんだから、もう少し協調性をもってくれませんかね、といいたかった。
と、続けたかったのに、藍華さんは思い立ったかのようにパチンと胸の前で自分の両手を叩く。
「あ、そうだ。これ頼まれてたんだ、聡から」
と、自身の机の引き出しから資料が入ったクリアファイルを投げるように渡された。
「えっ」
「提出するの忘れちゃったのよ。代わりに出してくれません?」
「どうしてわたしが」
「これもかわいい後輩の面倒をみる優しい先輩にむけて話してるのに」
「……わかりました」
「あら、物分かりのいい先輩。あおいさんから大上部長が会議で戻りが19時すぎてから戻られるって話をききました」
「は、はい……」
「それはお先に失礼しますね。椎名萌香先輩」
先輩を嫌味ったらしく強調させながら、藍華さんは部屋をあとにした。
あおいさんからは大上部長の行動なんて聞いてなかったのにどうしてなんだろう。