恋する任務は美しい〜メガネ上司の狼さんと訳あり隠密行動〜
これから大上部長に会うのに変な気持ちにならないようにしようと思っても、どうにも気持ちの整理がつかない。
結局、わたしは大上部長にとっては会社だけの付き合いであって、藍華さんは昔からずっと知っている仲だから勝てるわけがない。
藍華さんに見透かされたんだ。
今はまだ会社だから、まずは落ち着こう。
統括本部のある階に到着し、一呼吸してからドアを開けた。
ドアを開けた瞬間、体が硬直してしまった。
出入り口に近い場所で藍華さんが大上部長に抱きついているところだった。
「お楽しみ中でしたね。ごめんなさい」
「おい、これは」
藍華さんが大上部長にずっとハグされたまま説得力のかける言葉にようやく体の硬直から解放される。
大上部長は丁寧に巻きつくように体に密着している藍華さんをひきはがしていた。
「もう。聡ったら、見せつけてあげればよかったのに」
と、藍華さんは口を尖らせている。
「資料ですけど」
と、二人の隙間をぬって自分の机の引き出しを開けて、ズカズカと足音を鳴らしながら大上部長の机の上に置いた。
「提出しましたから。それじゃ」
と、二人のパフォーマンスを存分に見学しましたよ、と気持ちを切り替えながらまた二人が見つめているのを無視しながら出口へと歩んでいく。
「大上部長、もう仕事の時間すぎてるからいいわよね。聡って呼んでも」
甘ったるい声は一体どこから発することができるんだろうと思いながらドアに手をかけようとした。
はい、とかすかに答える大上部長の声がする。
「夜、空いてる? 付き合ってほしいのよ」
思わず藍華さんへ顔を向けてしまった。
結局、わたしは大上部長にとっては会社だけの付き合いであって、藍華さんは昔からずっと知っている仲だから勝てるわけがない。
藍華さんに見透かされたんだ。
今はまだ会社だから、まずは落ち着こう。
統括本部のある階に到着し、一呼吸してからドアを開けた。
ドアを開けた瞬間、体が硬直してしまった。
出入り口に近い場所で藍華さんが大上部長に抱きついているところだった。
「お楽しみ中でしたね。ごめんなさい」
「おい、これは」
藍華さんが大上部長にずっとハグされたまま説得力のかける言葉にようやく体の硬直から解放される。
大上部長は丁寧に巻きつくように体に密着している藍華さんをひきはがしていた。
「もう。聡ったら、見せつけてあげればよかったのに」
と、藍華さんは口を尖らせている。
「資料ですけど」
と、二人の隙間をぬって自分の机の引き出しを開けて、ズカズカと足音を鳴らしながら大上部長の机の上に置いた。
「提出しましたから。それじゃ」
と、二人のパフォーマンスを存分に見学しましたよ、と気持ちを切り替えながらまた二人が見つめているのを無視しながら出口へと歩んでいく。
「大上部長、もう仕事の時間すぎてるからいいわよね。聡って呼んでも」
甘ったるい声は一体どこから発することができるんだろうと思いながらドアに手をかけようとした。
はい、とかすかに答える大上部長の声がする。
「夜、空いてる? 付き合ってほしいのよ」
思わず藍華さんへ顔を向けてしまった。