恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「領収書の整理なら、この間一通り済ませたはずですけど」
私は、気持ちを落ち着けてから言う。
「ここんとこ忙しくて整理できていないんだ。
領収書もたまる前に整理した方がいいだろう?」
佐野君は、あくまでも自分の意見を通すつもりだ。
「あの……」
まさか、ずっとこんな事、私にさせるつもりですか?
私にも仕事がある。いつまでも、続けるわけには行かない。
「ほら、早く。俺、もう少ししたら出かけなきゃいけないから」時計を見ながら言う彼。
「佐野君、私も忙しいんだけど……」佐野君は、それがどうしたとふんと鼻を鳴らす。
「まだ、出張費で落ちなかった金額だいぶあるんだよね。痛かったなあ。4万超えてたもんな。という事で、早くしてよ」
佐野君は全然、聞く耳を持ってくれない。
とにかく、ここを出よう。まともに話しても無駄だ。
「佐野君……あの、私、
佐野君さえよければ、仕事終わってから一人でやっておくから……」
「ダメ。よくない。俺、村西の意見なんか聞いてない」
「ひどい……」
お互いに譲らない。
しばらく、私は佐野君とにらみ合っていた。