恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
「お昼食べられないなんて、可哀そうで。これ、私のですけど……」

彼は、にこっと笑ってくれた。

「ありがとうな和泉、でも、悪い。もう行かなきゃならない」

「そうですか」そうだよね。
いきなり人のお弁当上げるって言われても、引くよね。

でも、葛城さんは私に声をかけてくれた。

「和泉、今度、何か作ってくれるか?」
葛城さんがファイルをカバンの中にしまいながら、楽しそうに言う。

「はい、私が作ったものなんかで良ければ」いくらでも。

「楽しみにしてるよ。じゃあな。また後で」

私が普通通り反応するのを見て、葛城さんは、ほっとした顔をした。


葛城さんは、さっと厳しい顔つきに戻って佐野君の方を向いた。

「佐野、商談の結果は後でメールする。
それと、経理とは俺が直に話をしてる。だからお前、村西にちょっかい出すな」

葛城さんがあわただしく出ていくと、佐野君が無理やり視界に入って来た。
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