恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
そうして、私は……
バカだ。仕事帰りにスーパーに寄っている。
言われるままに、佐野君のお弁当の食材を買っている。
結局、押切られちゃったった。
「ああ、何やってるんだろう」
お弁当を作ることは苦にならない。苦にならないけど。
佐野君に、いいように使われてるだけじゃないの。
何やってるんだろう。
でも、人に何か食べさせてあげるのは嫌いじゃない。
特に趣味らしい趣味もなく、一人暮らしをするようになってから、毎日食べることが楽しみになっている。
だから、作って持っていくのはいいんだけど。
料理だって、人に自慢できるほどじゃない。
それなのに、佐野君は、どうして私の作った弁当なんて食べたがるんだろう。
メニューどうしよう。何作ったら喜ぶかな。
実は、私、佐野君のことよく知らないし。
彼が、何が好きなのか分からない。
椎茸以外は、何でも食べるのだろうか?
電話してみる?まさか。
こんなことで、連絡するのもおかしいか。
卵焼きを入れろって事は、卵は好きなんだろうな。
最初は、無難なものを作った方がいいか。
卵のパックをカゴに入れて、何にしようかと考えてたら、電話が鳴った。
佐野君かと思ったら、電話してきたのは、葛城さんだった。