恋のルール教えて下さい ~憧れの課長と大人の恋~
私は、小さな娘を見守っている彼を見ていた。

牧野君、あの頃と変わりない。

私が無理言っても、黙って聞いてくれた。

あの時は、彼が父親になってる何てこと想像できなかったけど。


「眠ったかな?」

ほっぺたを突っついても、いずみちゃんは、びくともしない。

小さいいずみちゃんは、ベビーカーの中で寝てしまっていた。


牧野君は娘の顔にをそっとなでると、顔をあげて私を見つめた。

そして、
「久しぶりで、何から話していいのか分からないけど」
と前置きしてから話しだした。

「ずっと気になってたんだ。君のこと」

「私の事が?」

いろいろ気まずいことがあって、彼とはケンカしたみたいに、言い争ってそれっきりになった。

こうして再会するのは、何年か振りだ。

久しぶりに会うって恥ずかしい。

「あの時、俺もいっぱいいっぱいで。君を前にして余裕なくしてて。
君に酷いことしたんじゃないかと思って」彼は、当時を思い出すように、ゆっくりと話した。
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